当院では、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる外傷性が明らかな原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、柔道整復法(手術をしない非観血的療法)によって、整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる施術を中心に行っています。基本的には柔道整復師本人の「手」を使って行ないますが、症例によっては器具(物理療法)を使って治療を行っています。
1.整復法
“整復法”とは骨折や脱臼などでずれてしまった患部を操作し、本来あるべき正常な位置に戻す方法です。
2.固定法
“固定法”とは整復法で調整した患部が動かないよう、三角巾・副木・包帯・ギプスなどを使って固定する方法です。
3.後療法
“後療法”とは患者さんの生活に欠かせない機能を早く取り戻すため、患部の回復を促す方法です。大きく分けて、以下の3種類があります。
(1)物理療法
光・電気・温熱・超音波といった物理的なエネルギーを使って、患部やその周辺にアプローチする方法です。骨・筋肉・血管・靭帯などの細胞の働きを促して、機能回復を早めます。
(2)運動療法
痛みや固定法によって、これまでのように動かすことができなくなった患部の機能を取り戻すため、筋力トレーニングや動作トレーニングを行なう方法です。
(3)手技療法
柔道整復師が患者さんの身体に刺激を加える方法です。押す・揉む・さするといったアプローチで、自然治癒力を促進します。
健康保険の適用による施術・治療について

骨・関節・筋肉・靭帯を痛めた時、それが「外傷性が明らかな原因による負傷」に当てはまる場合は、健康保険を適用して施術を受けることができます。わかりやすく言い換えると、日常生活やスポーツの最中に転倒して身体を打ったり、外を歩いている時に足首を捻ったりするなどして、急に痛みが出てきたというケースです。
具体例を紹介すると、首を寝違える、重いものを持ち上げた時に腰を痛める、階段から滑り落ちた時に足首を捻挫する、サッカーにおける選手同士の接触で肩を脱臼するといった症状になります。いずれも外部からの要因によって起きた急性・亜急性の負傷に該当するため、健康保険の適用対象となります。
ただし、骨折と脱臼については緊急時の応急処置を除き、あらかじめ医師の同意が必要です。また、応急処置後に引き続き施術を受ける場合も、医師の同意が必要となります。
からだの痛みの多くは身体に何らかの形でストレス(外傷)を受け、その結果痛みがでてきたと考えられます。首の痛み、腰の痛み、肘の痛み、膝の痛みやその他筋肉・関節の痛みなどを感じたら、まず当院にご相談ください。

労災保険や自賠責保険が適用される場合
仕事中の事故による負傷「業務災害」、および通勤途上での負傷「通勤災害」については、健康保険の代わりに労災保険が適用されるので、速やかに会社へ報告しなければなりません。ただし、就業前後や昼休憩など、業務をしていない時の行為による負傷には労災保険が適用されないので、必ず状況を確認しましょう。
また、交通事故など第三者によって負傷した場合、保険者に「第三者行為による傷病届」を届ける必要があります。届出書をすぐ提出できない時は、口頭もしくは電話を使って早めに保険者へ連絡しましょう。
症状別の施術
捻挫

捻挫では、靭帯を損傷するため、関節が不安定になります。そのため、きちんと治療を施さないと再負傷(いわゆるクセ)を起こしやすくなります。
当院では、軽度の捻挫は靭帯の微細な損傷がおこるので、関節、軟骨のずれを整復し、包帯orテーピングによる固定、電気治療で早期の回復を目指します。中度以上での損傷では部分断裂が認められ疼痛が著明なため、綿包帯で圧迫、固定します。固定除去後しっかりと電気治療、超音波治療、機能訓練をすることにより関節可動域や痛みを回復することができます。
肉離れ(挫傷)

肉ばなれとは、急激に筋肉が収縮した結果、筋膜や筋線維が損傷することです。損傷の程度により、軽度(筋間損傷)、中度(部分断裂)、重度(完全断裂)などに分類されます。スポーツをしている際に、筋肉が収縮している時に強制的に引き伸ばされることにより発生することが多く、太もも(大腿四頭筋、ハムストリングス)、ふくらはぎ(下腿三頭筋)での肉ばなれが非常に多いです。
発生する原因として、筋肉の疲労の蓄積、同じ箇所での再度負傷、ウォームアップ不足、急激な気温の変化、体調不良、拮抗筋とのアンバランス、柔軟性の欠如などが存在します。肉ばなれの症状として自発痛や運動痛です。強い痛みのために関節を動かせないこともあります。重度の場合は筋肉の陥凹(くぼむ)が確認できます。
当院では、損傷の程度によって固定力をかえて損傷部位を圧迫固定、電気治療、超音波治療、機能訓練をしていきます。
打撲

打撲とは、身体を何かにぶつける、転倒する等で負傷する外傷です。一般的には「打ち身」などと言われます。
症状として、患部の腫れ、内出血、発熱です。重症度合いにより炎症症状の強弱には大きな差があります。軽症の場合には、初期の時点でアイシング、電気治療などを行うことで早期に改善する場合も少なくないですが、筋肉部への強い打撲になりますと、そこに大きな負荷がかかると鋭い痛みが生じ、骨が皮膚の直下にある部位での打撲になると骨膜損傷が起きます。
また、骨折をただの打撲と判断して放置し、痛みが引かず来院されて発覚することもります。
当院では、痛みや腫れ、内出血がある場合は圧迫固定をおこない、しこりが残らないように施術していきます。強い痛みや腫れ、内出血がある場合には早めに来院してください。
骨折

骨折は、転倒や衝突などによって骨に大きな衝撃が加わり、その連続性が断たれることで起こります。疲労骨折に対して外傷骨折とも呼ばれています。骨折の程度によって、骨の連続性が完全に立たれた「完全骨折」と、一部に連続性が残った「不全骨折」に分類されます。
症状として、骨折した部分を押すと強い痛み(限局性圧痛)を感じ、骨折部分からの出血(皮下出血)がみられ炎症による腫脹が出ます。
また、転位(骨のズレ)があると外見上、曲がったように受傷部位が変形する、関節以外での場所で骨が動く異常可動性がみられます。
当院では、整復・応急処置を行い、整形外科のある病院へ紹介します。医師の診断に基づき施術します。
脱臼

脱臼とは、関節を構成している骨が外れ、元の正常な位置に戻らない状態をいいます。
完全に関節が外れたものを「完全脱臼」、位置がずれた程度のものを「亜脱臼」といいます。脱臼の場合は、関節を支える靭帯などの組織に損傷が起こっています。
当院では、整復・応急処置を行い、整形外科のある病院へ紹介します。医師の診断に基づき施術します。
スポーツ外傷

①スポーツ外傷。1回の強い力で起こるケガ 運動中にぶつかったり、勢いよく転んだりした場合などの強い外力によって起こるケガです。
ケガの原因となる運動のくせや身体的な特徴に問題がないので、治療することによりケガの治癒が確実に得られます。後遺症も少なく、競技復帰も可能となることが多いです。
当院では、包帯やテーピングを使い出来るだけ競技を休まず続けられるように施術します。
②スポーツ(日常生活)障害。使いすぎ(オーバーユース)で起こる障害 運動中または日常生活の動作で、一般的に大きな力ではないが繰り返し加えられることによって痛み等の症状が起こります。
誤った動作の繰り返しや、姿勢など明らかな原因があって起きるケースと、運動方法と運動時間に問題があり起きるケースがあります。
当院では、障害の原因をつきとめ、電気治療・運動療法により施術します。一旦発生すると経過が長くなりやすい為、継続的な治療が必要となります。併せて日頃からできる身体のケア(トレーニング等)を指導します。
